パワハラが起きる理由について
なぜ、パワハラが起きるのか?
そもそも、なぜ、パワハラが起きるのでしょうか。様々な理由や背景がありますが、例えば「令和2年職場のパワハラに関する実態調査報告書」でも50%以上の人が、パワハラが起きる理由に「コミュニケーション不足」を上げています。
【参考資料】「令和2年度 職場のハラスメントに関する実態調査報告書」
また、この調査においては、その他の理由として「正社員や正社員以外など様々な立場の従業員が働いているから」「従業員の年代に偏りがあるから」「中途人材や外国人など多様なバックグラウンドを持つ従業員が多い職場だから」など多様な人材が働いていることを上げています。
パワハラが起きる3つの理由
このようなデータから、パワハラが起きる理由を次の3つにまとめることができます。
【理由1】職場のコミュニケーションが不足しているため。
職場のコミュニケーションが不足するのは、上司も部下もお互い忙しく、あえて言葉で伝えなくともお互い察して動くことを求められる文化や考え方に囚われていることから起きています。
【理由2】ハラスメントをしている本人に自覚がないため。
ハラスメントの種類を問わず、ハラスメントをしている人には、自分がハラスメントをしているという自覚がない場合が多くあります。
【理由3】雇用形態が多様な社員が働いているため。
多様な人材が働いているということは雇用形態、年代等により、それぞれの価値観、常識、優先順位、仕事に対するスタンスなど考え方が異なることになります。
例えば、
「長時間労働すべきだ」
「子育てや家庭より仕事を最優先すべきだ」
「女性は外で仕事をするのではなく家庭を守るべきだ」
という無意識の思い込み…いわゆる「べき思考」に影響を受けてしまい、自覚なくハラスメント的な接し方をしてしまうということが起きています。